インプラントの技術は、後ろ向きの技術だと思っています。何故なら、自分の天然歯(親知らずを除く)を失わない限りインプラントは要らないのです。最近の小学校6年生の平均の虫歯の数は1本を切りました。虫歯はそう遠くない将来、0に近づきます。歯周病はまだ30年くらい克服できないでしょう。でもいずれ0に近づき、抜歯をすることがほとんど必要ない時代が来ます。
ところが、戦争や紛争や交通事後や先天異常は無くなりません。インプラントは、外科医と口腔外科の領域にだけ残ります。その頃には、一般の歯科医師には不要の技術になります。それが後ろ向きの理由です。ですから、インプラントの技術を活かすのは、今、現在しかないのです。それが、インプラントを保険診療に組み込みたい理由です。いかがでしょうか。